今回は、皆さんからよく聞く、お薬の飲ませ方についてご紹介したいと思います。
1.犬が薬を飲まない理由にはいくつかあります。
1-1. 味が嫌いだから
犬は甘いものを好む傾向にありますが、反対に苦いものを極端に嫌います。
多くの薬は苦味を帯びているため、犬が薬を避ける主な理由の一つです。
賢い犬は、飼い主がフードに薬を混ぜても、その異変をすぐに察知し、食べるのを拒否することがあります。
1-2. イヤな匂いがするから
犬の嗅覚は人間のそれよりもはるかに発達しており、薬特有の匂いを簡単に感じ取ることができます。
このため、どんなに上手に薬を隠しても、犬はその匂いを嗅ぎ分けてしまい、薬を飲むことを拒絶します。
1-3. 満腹だから
薬を飲む最適なタイミングは、食事の前です。
満腹時に薬を与えようとすると、犬はそれを食べることを拒否することがあります。
ただし、病気の種類によっては、空腹時に薬を与えるべきではない場合もあるため、獣医師の指示に従うことが重要です。
1-4. 量が多いから
一度に与える薬の量が多すぎると、犬はそれを飲み込むことができず、吐き出してしまうことがあります。
適切な用法・用量を守り、必要に応じて少量ずつ与えることが大切です。
1-5. いつもと何かが違うから
犬は飼い主の行動や雰囲気の変化を敏感に察知します。
薬を与える際に飼い主が緊張していたり、いつもと異なる振る舞いをしたりすると、犬はそれを感じ取り、薬を飲むことを拒否します。
犬の薬の種類と基本的な飲ませ方
2-1. 粉末薬の飲ませ方
粉末薬は、消化が良く効果が現れやすい利点があります。
粉末薬を犬の好物に混ぜて与えることが一般的ですが、薬の苦味が強い場合は、その食べ物自体を犬が拒否する可能性があるため注意が必要です。
2-2. 錠剤・カプセルの飲ませ方
錠剤やカプセルは、犬の好きな食べ物に隠して与える方法が効果的です。
一口で飲み込めるサイズにすることがポイントで、犬が咀嚼することなく飲み込めるようにする必要があります。
2-3. 水薬・液体・シロップの飲ませ方
水薬やシロップは、スポイトやシリンジを使用して、犬の口の奥に直接薬を流し込む方法があります。
この際、犬がむせないように注意しながら、少しずつ薬を与えることが大切です。
薬を飲ませる際の工夫
3-1. 薬と一緒に出すと食べる物
薬を飲ませやすくするためには、薬を犬の好きな食べ物に混ぜて与えることが一つの方法です。
例えば、蒸した野菜やナチュラルチーズ、犬用ソーセージなどが有効です。
ただし、薬の味や匂いを完全に隠せるように工夫する必要があります。
3-2. 投薬補助グッズの活用
市販されている投薬補助グッズを利用することも、薬を飲ませる際の有効な手段です。
これらのグッズは、薬を飲ませる行為を犬にとって快適なものに変えることができます。
犬が薬を飲まないときのポイント・注意点
犬が薬を飲まない場合でも、決して薬を飲ませないままにしてはいけません。
獣医師の指示に従い、用法・用量を守って薬を与えることが重要です。
また、犬が薬を飲むことを拒否する原因を理解し、適切な方法で薬を与えるように心がけましょう。
それでもダメな場合の対処法
犬がどうしても薬を飲まない場合は、獣医師に相談することが最も重要です。
獣医師は、薬の形状を変える、別の薬に変更する、または薬を飲むこと自体を避けるための別の治療法を提案することができます。
時には、薬を直接注射するなど、異なる投与方法が選択されることもあります。
犬が薬を飲むことを拒否する場合、飼い主としては焦りや不安を感じるかもしれませんが、落ち着いて対応することが大切です。
犬にとっても、薬を飲むことは快適な体験ではありません。
そのため、薬を与える際には、犬をリラックスさせ、安心させるよう努めましょう。
また、薬を飲んだ後は、たくさんの愛情を示し、犬が薬を飲むことに対するポジティブな印象を持てるようにしましょう。
最終的には、犬が薬を飲むことを受け入れるまで、根気強く試みることが重要です。
一度にすべてを解決しようとせず、犬のペースに合わせて徐々に進めていくことが、成功への鍵となります。
犬との信頼関係を深めながら、健康を守るための最善の方法を見つけ出しましょう。
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