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デンタルバイオの効果について

デンタルバイオの効果について
  • 1-1. デンタルバイオとは:概要と背景
  • 1-2. 主成分の解説:Streptococcus salivarius K12とラクトフェリン
  • 2-1. プロバイオティクスとしてのS.サリバリウスK12の効果
  • 2-2. 口腔内の善玉菌と悪玉菌のバランス
  • 2-3. 静菌性ペプチドと殺菌性ペプチドの役割
  • 3-1. 正しい使用方法と投与量
  • 3-2. 口臭対策と歯周病予防への効果
  • 4-1. 購入方法と価格情報
  • 4-2. 保存方法と賞味期限
目次

1-1. デンタルバイオとは:概要と背景

デンタルバイオは、共立製薬が販売するサプリメントで、主に口腔内の健康をサポートすることを目的としています。
この製品の特徴は、口腔内の善玉菌であるStreptococcus salivarius K12粉末とラクトフェリンを主成分としている点です。
Streptococcus salivarius K12は、プロバイオティクスの一種で、感染症と戦う能力を持っています。
プロバイオティクスとは、生物に良い影響をもたらす微生物やそれらを含む製品のことを指します。
この菌は、口腔内微生物に分類され、静菌性ペプチド(Salivaricin A)と殺菌性ペプチド(Salivaricin B)という2種類の強力なタンパク質を生成することができます。
これらのペプチドは、バクテリオシン様抑制物質(BLIS)と呼ばれ、虫歯菌や歯周病菌に対する効果が認められています。

1-2. 主成分の解説:Streptococcus salivarius K12とラクトフェリン

Streptococcus salivarius K12は、口臭の原因となる悪玉菌に対して効果的に働き、口臭ケアに役立ちます。
また、ラクトフェリンは免疫調整作用や抗菌・抗ウイルス活性作用を持ち、生体防御効果が期待できます。
デンタルバイオに含まれるこれらの成分は、サプリメントとして摂取することで、口腔内の善玉菌を増やし、悪玉菌の数を減らすことにより、口臭を軽減する効果があります。
このサプリメントは、特に歯磨きが難しい場合や、歯石除去後の再沈着を防ぐ目的で使用されることが多いです。
また、副作用は非常にまれで、主に便秘が起こる可能性がありますが、これはビオフェルミンを飲んだ際に便が硬くなる程度のものです。

2-1. プロバイオティクスとしてのS.サリバリウスK12の効果

S.サリバリウスK12は、プロバイオティクスの一種であり、口腔内の健康に重要な役割を果たします。
プロバイオティクスとは、生物にとって良い影響をもたらす微生物、またはそれらを含む製品・食品のことを指します。
S.サリバリウスK12は、特に口腔内の微生物バランスを整えることに優れており、虫歯菌や歯周病菌に対する効果が認められています。
この菌は、口腔内で定着し、静菌性ペプチド(Salivaricin A)と殺菌性ペプチド(Salivaricin B)を生成します。
これらのペプチドは、口臭の原因となる悪玉菌に対して攻撃的に働き、口臭の軽減に効果的です。
S.サリバリウスK12を含むデンタルバイオの使用により、従来の口腔内洗浄や抗生剤の投与に代わる新たな選択肢が提供されます。

2-2. 口腔内の善玉菌と悪玉菌のバランス

口腔内の健康は、善玉菌と悪玉菌のバランスに大きく依存しています。
デンタルバイオに含まれるS.サリバリウスK12は、このバランスを正常化するのに役立ちます。
善玉菌が増えることで、悪玉菌の増殖が抑制され、口臭や歯周病のリスクが減少します。
デンタルバイオは、口腔内の善玉菌を増やし、悪玉菌に対抗することで、口臭の原因を根本から解決することを目指しています。

2-3. 静菌性ペプチドと殺菌性ペプチドの役割

S.サリバリウスK12が生成する静菌性ペプチド(Salivaricin A)と殺菌性ペプチド(Salivaricin B)は、口腔内の微生物環境に大きな影響を与えます。
これらのペプチドは、バクテリオシン様抑制物質(BLIS)として知られ、特定の細菌に対して抗菌活性を示します。
これにより、虫歯菌や歯周病菌などの悪玉菌の増殖が抑制され、口腔内の健康が維持されます。
デンタルバイオを使用することで、これらのペプチドが口腔内で活性化し、口臭や歯周病の予防に効果を発揮します。

3-1. 正しい使用方法と投与量

デンタルバイオは、共立製薬から販売されているサプリメントで、その主成分は口腔内善玉菌であるStreptococcus salivarius K12粉末とラクトフェリンです。
このサプリメントの最大の特徴は、口腔内で直接作用することにあります。
使用方法は非常にシンプルで、食事に混ぜるか、単独で与えることが推奨されています。
サプリメントが口の中に入ることで、唾液と接触し、S.サリバリウスK12が活性化します。
この反応を毎日継続することで、徐々に口腔内に善玉菌が増殖し、悪玉菌の数を減らすことが可能です。
投与量に関しては、体重や状態に応じて異なりますが、一般的には小型犬の場合、1日1錠が目安です。
サプリメントを包んで与えると効果が減少するため、素錠のまま、または粉末にして与えることが推奨されています。

3-2. 口臭対策と歯周病予防への効果

デンタルバイオは、口臭対策と歯周病予防において顕著な効果を発揮します。
S.サリバリウスK12が生成する静菌性ペプチド(Salivaricin A)と殺菌性ペプチド(Salivaricin B)は、口臭の原因となる悪玉菌に対して攻撃的に働きます。
これにより、口臭の原因を根本から解決することが可能になります。
また、これらのペプチドは虫歯菌や歯周病菌に対しても効果を発揮し、歯周病の予防にも寄与します。
従来の口腔内洗浄や抗生剤の投与に代わる新たな選択肢として、デンタルバイオは口腔内の健康を総合的にサポートします。
ただし、全ての菌を減らすわけではなく、内臓疾患など他の病気が原因の口臭には効果が限定的である点に注意が必要です。

製品は、PTP包装で提供されることが多く、湿気に強い形状で一つ一つが分かれているため、保存に便利です。

価格に関しては、当院では1シート(10錠)380円で提供しており、小型犬の場合、1ヶ月分(30日分)で約1140円(税別)となります。

これは、他の口腔ケア製品と比較しても手頃な価格設定です。

ただし、100錠入りの容器タイプもありますが、開封後は湿気などの影響で品質が落ちる可能性があるため、使用環境に応じて選択することが重要です。

5kg以下の小型犬の場合、1日1錠の使用で約100日分となるため、1ヶ月以内に使い切れない場合は、小分けでの購入がお勧めです。

4-2. 保存方法と賞味期限

デンタルバイオの保存方法には特に注意が必要です。
PTP包装の場合は湿気に強いですが、開封後の容器タイプは湿気により品質が劣化する可能性があるため、乾燥した涼しい場所での保存が推奨されます。
賞味期限に関しては、製品パッケージに記載されているため、購入時に確認することが大切です。
また、サプリメントを何かに包んで与えると効果が減少する可能性があるため、素錠のまま、または粉末にして与えることが効果的です。
チキンフレーバーのため、多くの個体が好んで摂取しますが、嫌がる個体もいるため、その場合は別の方法を試すことをお勧めします。
継続して使用しないと効果が持続しない点にも注意が必要です。

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